赤ちゃんの成長において、乳歯の生え始めは大きな節目の一つです。「うちの子はまだ乳歯が生えてこないけど大丈夫？」「どの順番で生えてくるの？」と不安に思う親御さんも多いでしょう。この記事では、乳歯が生える時期や順番、注意点などを詳しく解説します。
乳歯が生える時期
一般的に、乳歯は生後6カ月ごろから生え始めます。ただし、個人差が大きく、早い子では生後3カ月、遅い子では1歳過ぎに生え始めることもあります。あくまでも目安として考え、多少のズレがあっても過度に心配する必要はありません。
乳歯の生える順番
乳歯は合計20本あり、一般的には以下の順番で生えてきます。
- 下の前歯（中央の切歯）：生後6～10カ月
- 上の前歯（中央の切歯）：生後8～12カ月
- 上の横の前歯（側切歯）：生後9～13カ月
- 下の横の前歯（側切歯）：生後10～16カ月
- 第一乳臼歯（奥歯）：生後13～19カ月
- 犬歯（糸切り歯）：生後16～22カ月
- 第二乳臼歯（奥歯）：生後25～33カ月
通常、下の前歯から生え始め、奥歯が最後に生えてくるのが一般的です。
乳歯が生える時のサイン
乳歯が生え始める時期には、赤ちゃんにいくつかの兆候が見られることがあります。
- よだれが増える
- 口の中をよく触る
- 物を噛みたがる
- 機嫌が悪くなる
- 食欲が落ちる
これらのサインが見られたら、乳歯が生えてくる準備が進んでいるかもしれません。
乳歯が生えない場合の対処法
生後1歳を過ぎても乳歯が生えてこない場合、個人差の範囲であることがほとんどですが、気になる場合は小児歯科で相談すると安心です。特に、2歳を過ぎても1本も生えていない場合は、歯の形成異常や発達の問題がないか確認するために、専門医の診察を受けることをおすすめします。
乳歯が生えたら気を付けるポイント
1. 乳歯のケアを始める
乳歯が生えたら、早いうちからお口のケアを習慣化しましょう。
- ガーゼや歯磨きシートで拭く（前歯が生え始めたら）
- 歯ブラシを使い始める（奥歯が生えてきたら）
- 仕上げ磨きをする（3歳くらいまでは親が仕上げ磨きをしてあげる）
虫歯になりやすい乳歯を守るため、歯磨きの習慣を早めに身につけることが大切です。
2. 食事の管理
乳歯が生えてくると、食事の内容にも気を付ける必要があります。
- 甘いものの摂取を控える（特にジュースやお菓子）
- ダラダラ食べを避ける（虫歯の原因になりやすい）
- カルシウムをしっかり摂る（歯の発育をサポート）
3. 定期的な歯科検診
乳歯が生え始めたら、小児歯科で定期的に検診を受けましょう。1歳半～2歳ごろには初めての歯科検診を受けるのが理想的です。歯の生え方や虫歯の有無をチェックし、正しいケアの方法を指導してもらいましょう。
まとめ
乳歯は一般的に生後6カ月ごろから生え始め、約3歳までに20本が生えそろいます。しかし、成長には個人差があり、多少の遅れがあっても過度に心配する必要はありません。乳歯が生えたら、歯磨き習慣や食事管理をしっかり行い、定期的な歯科検診を受けることが大切です。
赤ちゃんの歯の発育を見守りながら、適切なケアをしてあげましょう！